銭湯、古本、テロワール | Usaato うさと

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Number 239

銭湯、古本、テロワール

 

6月夏至の頃の三日間、京都市上京区の銭湯「源湯(みなもとゆ)」のくつろぎスペースで、広島県尾道市にある古本屋「弍拾dB(にじゅうでしべる)」の出張販売「弍拾dB京都出張所 続・深夜の古本屋」が開催された。

 

古本屋「弍拾dB」は深夜営業(土日は昼間営業)のユニークな古本屋。

 

 

 

【尾道の古本屋「弍拾dB」】

 

 

「京都出張所」は昨年に続いて2回目の開催。

 

 

 

 

 

 

 

 

【「弍拾dB」店主・藤井基二さんの著書『頁をめくる音で息をする』(本の雑誌社)と、今回の京都出張所限定の特製「ブックパック」】

 

 

その会場で小冊子『( terroir )』を見つけて購入した。

 

『( terroir )』は、広島県福山市北部の山間地域を拠点とする「藍屋テロワール」のコンセプトブック。

「藍屋テロワール」は、藍の栽培から、染料となる蒅(すくも)づくり、藍染、製品の企画・販売まで一貫しておこなっている。

『( terroir )』は土づくりから製品が出来上がるまでの想いを文章と写真でまとめた本。糸綴じの冊子で、製品を作る際に出た残糸で綴じている。( terroir )は「藍屋テロワール」のブランド名にもなっている。terroir(テロワール)とは、その土地がもつ特徴や性格のことで、「風土」に近い意味。「藍屋テロワール」はそれぞれの産地のテロワールを活かした製品づくりをしていて、現在、ジーンズ、フーディー、Tシャツ、靴下を製品として生み出している。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この冊子を読んで、伝統的な藍染を継承、発展させようとしている若い人たちがいるということを知って、心強く思った。

( terroir )の製品は小ロット生産ですごく手間がかかっているので、うさとの服と比べても一桁ゼロが多い値段がついていてなかなか手が出ないけれども、うさとの服も手紡ぎ、手織り、草木染めでつくられていて、手間がかかっているのは間違いないので、いまの値段でも安いくらいなんじゃないかなと、改めて思った次第。

 

 

 

 

(スタッフ名人)

 

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