夏休み番外篇 「転変無常ー母に捧げる展覧会」 | Usaato うさと

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Number 252

夏休み番外篇 「転変無常ー母に捧げる展覧会」

 

8月はじめ、今期決算前の最後のうさとの服展示販売会向けの発送作業がおわり、物流の仕事がひと段落したので、お盆も近いし、ひさしぶりに出身地、群馬県前橋市に帰省することにした。

 

【ハンガーの整理も終えて、一息。】

 

 

昨年はちょうどお盆の時期に、うさとジャパンのスタッフ全員でタイ・チェンマイに研修に行くという大イベントがあって、帰省できなかったので、2年ぶりの帰省だった。

 

ちょうどこの時期に、以前、Blog Number 177 で紹介した、ぼくと同郷のアーティスト、高畑早苗さんの「転変無常ー母に捧げる展覧会」が、地元・前橋市の臨江閣で行われたので観に行ってきた。

 

 

 

 

高畑さんが長年介護されてきたお母様が今年2月に90歳で亡くなり、そのお母様に捧げる展覧会となった。

展示された作品は、白い既製品のドレスにアクリル絵の具でペイントし、ビーズと糊で固めた立体作品「WEAR ME シリーズ」と、お母様に捧げた新作など、三十数点が展示された。「WEAR ME シリーズ」は、2006年に京都・法然院方丈で展示された。

この法然院での展示をみたお母様が、ぜひ臨江閣でも展覧会をしてほしいと願っていたそう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【高畑早苗さんとお母様に捧げた作品】

 

 

ぼくが観に行った日は、夜8時まで展示がされていて、黄昏時に照明を消して薄暗くなった会場で作品たちを観たときに、お盆の時期に近かったせいか、此岸と彼岸、生と死、夢幻、輪廻、宇宙などか想起された。

高畑さんのお母様への想いがつまった展覧会だった。

実は、僕はたまたま、2006年の法然院方丈の展覧会を観に行っていて、その時は高畑さんのことは全然知らないでいた。

照明のない薄暗い方丈の中に幻想的に佇む作品たちが印象に残っていて、今回の臨江閣の展示と重なって想い出された。

 

 

【2006年法然院方丈での展覧会が表紙になった『表現する女たち』(第三書館 2009年刊)】

 

 

 

 

【今回の展覧会の会場となった臨江閣は、明治時代に迎賓館として建てられた近代和風木造建築で、国指定重要文化財。】

 

 

(スタッフ 高橋)

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