Number 305
自然に還る服と、続いていく時間
「キュロットの股の部分がほつれてしまったのですが、お直ししていただけますか?」
そんなお問い合わせをいただきました。
たくさん着て、何度も洗っていくうちに、ほつれてしまったとのことでした。
大切に、丁寧に着てくださっている様子が伝わってきて、心が温かくなりました。
特に摩擦が起こりやすい部分はほつれてきやすいですが、そのほかの部分は何度か洗濯をして、くったりと気持ち良い生地に育っていたりします。
お直しをすれば、まだまだ気持ちよさを味わえる。
お直しのご希望をいただくことも多いのですが、現在お直しを専門に行うスタッフが会社にはいません。
そのため、今はお近くのお直し屋さんにご相談いただくようお願いしていますが、
中にはご自身で手縫いをしたり、ダーニングで修繕をしたりして、長く着続けてくださる方もいらっしゃいます。
うさとの服は自然素材からできています。
人の手で綿から糸を紡ぎ、その糸を染め、織り、服に仕立てます。
そして、着ていくうちにその逆の現象が起こります。
糸は少しずつ綿に戻るように細くなり、染めた色は生成りに近づいていきます。
自然から生まれた服は、ゆっくりと自然に還っていく。
そこに少し手をかけてあげることで、服と過ごす気持ち良い時間が伸びたら。
その時間はきっと、自分だけの大切な時間になる気がします。
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