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Number 236
旅の途中、コーディネーターさんを尋ねて。
うさとでは
“コーディネーター“と呼ばれる方が
展示販売会を開いてくださっていて、
全国に約100組のコーディネーターさんが
います。
さて、私事ですが、
毎年GW には家族で旅行に行きます。
今年も向かったのは高知県黒潮町、砂浜美術館。
美術館といっても建物はありません。
4キロにわたる美しい砂浜そのものを美術館と見立て、鳥の足跡や鯨や漂流物などが作品。
自然と上手につきあいながら暮らす人びとの日々の営み、古くから地域に伝わる先人たちの生活の知恵、そこから生まれるモノもまた、かけがえのない「作品」たちと定義しています。
「作品」を感じながら、「今、私たちにとって大切なことは何か」を考えるきっかけになればというのが、砂浜美術館のメッセージ。
自然素材から、一つ一つ手間をかけて作られ、一枚ずつ違う表情を見せ、着ることで何かを感じさせるうさとの服とどこか似ているなぁと思いながら、この考え方が好きで、うさとに関わる前からこの場所に毎年やって来ています。
イベントに参加したり、太平洋に面した海を眺め、海岸沿いを歩いたり、気持ち良いひと時を過ごしてきました。
その後、せっかくなら
この機会に普段なかなか直接会えないコーディネーターさんを尋ねてみよう!と関西から高知へ向かった後、四国の反対側へぐるりとまわり、愛媛県伊予市へ。
こちらは、愛媛県のコーディネーター、草間道子さん、勲さんご夫妻がご家族で経営されているカフェレストラン”もにこど2”です。
松山平野を見下ろす高台にあります。
見て!この絶景!
瀬戸内海の遠くの島まで一望できます。
これだけでもわざわざ来る価値がありますよね。
こんな素敵な場所で年に数回、展示会をされてるんです。
そういえば以前、展示会があるときに伺ったことがあるのですが、長い坂道を複数の方がもにこどさん目指して歩いておられましたっけ。
建物にはツバメが飛び回り、今年、軒下には10個も巣を作っているのだとか。
昔からツバメが家に巣を作るのは縁起がよいと一般的には言われている通り
「ツバメがたくさん来てくれるから、人もたくさん来てくれるのよ〜」
と道子さん。
特にGWは一年で一番忙しい、とのこと。
私たちは時間をずらして少し遅めのランチを目指して伺いましたが、その後も次から次へとお客様がやって来られていました。
道子さんは、うさとジャパンができたときから、いえ、そのずっと前からコーディネーターを続けてくださっている方のひとりです。
もともとご自身で織物をされていたそうで、手織り草木染めのうさとの服はいち早く注目くださり、周りの方にご紹介くださっていました。
そこで、どのようにしてうさとに出会ったのかを聞いてみました。
「“もにこど2″ の前に“もにこど” というハーブのカフェを今とは別の場所でしていてね、ハーブを育て収穫し、棉で糸を紡いで染めて、織物をしていたの。
手織教室もしていたのよ。」
「布までは自分で作れたけど、
私は洋裁はできなくてね、人に縫ってもらったらデザインは普通なのに数万円もした。
ちょうどそんな頃にうーさんの服の販売の話がきて。」
なんと!全てを自分でやってたんですか!
だからこそ、うさとの服ができるまでどれだけ手間がかかっていて、その価値や良さを感じてくださったのですね。
それから20年以上。展示販売会を年に数回開催し、今も変わらず楽しんでうさとをお伝えしてくださっています。
道子さんのお料理は愛情たっぷり、私が楽しみにしてここに来たのは、このランチが食べたかったからでもあります。
なんとも味わい深い優しいお味。
どんなにか心を込められて作られているかが感じられ、結局、最初そんなにお腹が空いてたわけではなかったはずなのにペロリといただいて、追加でデザートまでいただいてしまいました。
道子さんのお料理作りがひと段落したあと、裏にある畑を見せていただきました。
今はお店の裏側で畑を始められていて、楽しくてしょうがないそうです。
カチカチの粘土質だった土地を、EM菌を使ってフカフカの土に変えて、たくさんお野菜を育てておられました。
「ゆりちゃん、ここをね、人が集まる場にしたいのよ」
未来の子供達を守るために微生物を使って地球を守る仲間作りをしたい、こんなふうになるまでに、いろんな方が関わって実現しているそうで、目をキラキラさせてお話してくださいました。
お話している間、ほとんどが畑の話でした。
コーディネーターさんはうさとを専業でされている方はおらず、普段はいろんな活動をされているので毎日うさとのことを考えているわけではないかもしれません。
でも、ご自身の暮らしの中に、うさとと同じエッセンスをもち日々豊かに暮らしを表現されている方ばかりだと感じています。
「うさとの服は目に見えるからいいね。
目に見える“服”を着てるときに、その人の中が見えるのがすごい。
うさとは身にまとうことで価値観がわかるからすごいのよ」
と道子さん。
うさとのこの20年間の変化の中、ずっと温かく見守って来られるように関わってくださってきたその眼差しは、いつも優しい。
うさとの展示会をしていても、していなくても、お店があると会いに行きやすいですね。
また伺いますね!
(スタッフ ゆり)
うさとのものづくりに、共感・共鳴したコーディネーターさんによる展示販売会は、全国各地で随時開催されています。
それぞれ個性あふれる展示会です。
ぜひ足を運んでみてくださいね。
うさとの展示販売会とは・・・?
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うさとジャパンスタッフによる展示会レポート
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