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Number 281
うさとの服と化繊の服、静電気の発生はどれくらいか実験!
先月、「うさとでできた、あったかインナー卒業」というブログを書きました。
化繊のあったかインナーをやめて、うさとの手織りタンクトップをインナーに着るようになってから静電気を感じにくくなり快適になりましたというお話。
とはいえ、これは一スタッフの体験談です。
今回は
【うさとの服を着たら静電気が起こりにくくなる】
は本当か!?
実験してみました。
まずは、静電気発生のしくみを見てみましょう。
【静電気発生のメカニズム】
服と体、または服同士で摩擦することで素材表面の電子のバランスが崩れて帯電し、静電気が起こるのですね。
また水分は電気を通しやすいため、帯電した電子は自然と大気中の水分を通して逃げるものなのですが、冬は大気が乾燥しがちなため帯電しやすく、より静電気が起こりやすいというわけです。
そしてこちら
【素材の帯電列】
帯電列とは、物質が静電気を帯びやすい順序を示したリストです。
うさとの服は綿(コットン)・大麻(ヘンプ)・絹(シルク)の自然素材からできており、それらは比較的帯電しにくく、この図でも中庸に寄っています。
対して化学繊維は帯電しやすい性質を持っています。
また、両極の素材同士での摩擦ほど、静電気は起きやすくなります。
この表を見ると、うさとの服は静電気が起きにくそうです。
とはいえ、「防寒対策など、色々な理由でオールうさとじゃない!」という人もたくさんいらっしゃるでしょう。
ということで、今回の実験では化繊のインナーやアウターも交えた組み合わせで実験します!
①全てうさとの服(コットン・ヘンプ)
②うさと(コットン・ヘンプ)+カーディガン(ウール)
③うさと(コットン・ヘンプ)+化繊インナー(ポリエステル・アクリル・レーヨン・ポリウレタン)
④うさと(コットン・ヘンプ)+化繊アウター(ポリエステル)
⑤全て化繊(ポリエステル・アクリル・レーヨン・ポリウレタン・スパンデックス)
⑥⑤+化繊のコート(ポリエステル・アクリル・レーヨン・ポリウレタン・スパンデックス)
静電気を測定する機械をレンタルし、6パターンの素材の組み合わせで平均値を出すため3人で測定。
一体どれが一番静電気を発生しやすいのでしょうか〜?
それぞれの組み合わせでその場で足踏みを10回し、その摩擦によって起きる静電気を測ります。それを各素材ごとに5回×6パターン。結構あるなあ…。
【はりきって足踏みします!】
【静電気測定中】
【実験も終盤、もう疲れてます】
結果が偏らないように3人で同じ内容で行ったのですが、傾向は同じであるものの、人によって数値が違って興味深いです。
元々の体質とかその日の体調によるのでしょうか。
そして同じ人でも胴体はそれほど測定されず、腕の付け根や足の方が多く測定されたりと、部位によっても違いがありました。
それほど摩擦の多くない足元で高い数値が測定されたのも興味深かったです。
電気は地面に向かって流れていくのでしょうか。
地味な作業ですが、全て測り終えた時にはぐったり。
実験って体力と根気のいる仕事なんですね。
それでは結果発表です。
(数値は3人で測った数値の最小と最大の平均値になります)
①全てうさとの服 0.3〜1.2v
②うさと+ウールカーディガン 0.6〜2.2v
③うさと+化繊インナー 0.2〜1.2v
④うさと+化繊アウター 1.8〜11.5v
⑤全て化繊① 1.6〜14.3v
⑥⑤+化繊アウター 7.6〜15v
(室温19.4°C 湿度23%で測定)
化繊が増えるにつれ、静電気量は多くなってます。
これは先ほどの素材の帯電列にあるように、化繊素材ほど帯電しやすいからと言えそうです。
でも意外なことに、うさと+化繊インナーは全てうさとの服とほとんど変わりありませんでした。これは体と化繊インナーの間に生まれた静電気を、吸湿性の良い自然素材のうさとの服が放出してくれてるのかもしれません。
そして、化繊の服は着ている時よりも、着脱の時の方が明らかに「バチバチバチ!!」と静電気が発生していました。うさと+化繊インナーの時でもです。
やはり一番摩擦の多い着脱の時に化繊の静電気本領発揮というところでしょうか。
結果をまとめると・・・
【うさとの服を着たら静電気が起こりにくくなる】
そして、化繊の服と組み合わせて着る場合には
【うさとの服多めだと静電気が起こりにくい】
と言えそうです。
理由は、綿に関して言えば、うさとの服に使われている綿は、手仕事を重ねて生地になっているからか、綿が本来持っている吸水性・通気性・保温性の良さが損なわれることなく活かされていることが静電気の軽減に関係がありそうです。
そしてうさとの手織り生地は、機械織りよりふんわり織られているため繊維間の空洞が多く、水分をより保ちやすいからかなと考えました。
いかがでしたでしょうか?
もちろん化繊素材の良さはあって、私も真冬のダウンジャケットにはお世話になってます。
その一方で、うさとの服があってよかった〜ってとっても思うのです。
静電気のバチバチでお悩みの方へ。
もうしばらく続く静電気が起こりやすい乾燥した季節は続きそうです。
対策のひとつに、うさとの服はいかがでしょう。
手仕事の重なった自然素材の心地良さを、ぜひ感じてみてください。
【関連するブログはこちら】
体調不良をきっかけに「脱・静電気!」に挑戦しました。
まるで、暖かい空気のミルフィーユ。重ね着こそUsaatoは本領発揮します。
たくさん重ねて暖かい。重ね着うさとでお出掛けしました。
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