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Number 227
Usaatoと平八郎
Usaatoオンラインショップの撮影係という仕事を始めてから、感性を磨くために美術館などへ行き、美しいものを見るようにしています。
それがいつしか、フツーに私の趣味になりました。
そんなわけで、最近行ってすごく良かったのはここ!
大阪中之島美術館で行われている、福田平八郎展です!
ポスターのポップな絵に惹かれたのですが、このような絵を描くようになったのは年をとってからのこと。
圧倒的な写生力により、若い頃はより写実的な絵を描かれていました。
これはこれで良いのですが、やはり年を経てからの絵が気持ちよくて素敵です。
そして、一見、抽象的に描かれているように見えるこれらは、よくよく見て観察した上でここ!という部分が描かれているのです。
【さざなみ】
【氷】
【鮎】
構図もバッチリ!余計なものがどんどん削ぎ落とされていくことで、とても明快でデザインにさえ見えます。
ちなみに私が一番見たかった絵はこれです。
きっと、心の中もこの空と雲のように、すこーんと抜けるように明確だったのではないでしょうか。
なんだか希望を感じます。
そしてふと思いました。
うさとの布も似てるなあと。
昨年の夏、タイの織り手さんの村に訪れた時のこと。
布を織るとき、こんな布を織ろうというのはどうやって決めるのですか?と聞くと「自然を見て」と言われました。
その時は自然を見てインスピレーションを得てるんだな、と思っていたけれど、写生のように織り手さんにインプットされている自然の風景の、ここ!という部分を布に写し出しているのかもしれない。
Usaatoの服も平八郎さんの絵も、自然をよくよく見て、人の手で作られたもの。
だとしたら、この日着ていた私の服は何を写し出したものなんだろう?
なんだか平八郎さんの絵にも出てきそうではありませんか。
想像するとワクワクします。
すっかり平八郎EYES(うさとEYES)になって辺りを見ると
何気なく植っている植物もアートに見えたりして。
新緑の美しい今の季節は特に、そんなふうに見て歩くのも楽しいですね。
うーさんの「みんながアーティスト!」という言葉が頭に浮かびました。
(スタッフ村上)
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