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Number 238
不便だから楽しい
友人がお野菜の配送サービスをしています。
無農薬などにこだわった生産者さんを一軒一軒まわって集めた野菜を届けてくれるのです。
私は「二人家族。2千円分セット」とお願いしていて、こんな感じで届きます。
5月のはじめ
「端境期でお野菜が少なくて・・・」と届いたもの
コロコロと小さな玉ねぎがあんまり可愛いから、その日の晩ごはんは
「今日の主役はアナタだよ!!」
丸ごと炊いて白味噌と葛でとろみ付け。
お天気に左右されるお野菜は、ある時はあるけど、ない時にはない。
だから、届いた野菜を目の前に、これを美味しく食べるにはどうすればいいのかなー、を考える。
5月の終わり。
「色々お野菜が出来始めました!」のラインナップ
自分では買わないズッキーニはリュウジのバズレシピを参考にステーキに。
見た目は地味だけど、ちょっと興奮するほど美味しかった!!
いつもなら塩ゆでしてそのまま!の、そら豆は、割烹のお店でいただいたアスパラガスのお椀が美味しかったからスリ流しに
アイデアはいただいたけど、全く違う出来上がり。
でもこれはこれで楽しくて美味しい。
このサービスを利用し始めたのは「美味しいから」でしたが、使ってみて発見したのは「お料理のレパートリーがスゴク広がる」ということ。
「自分では選んで買わないよなあ・・・」というお野菜だったり、季節によっては同じようなものばかりだったり、謎に「じゃがいもが一個だけ」が届いたり。
不便かもしれないけれども、つくり手や届け手の顔が分かって、しかも、どれもこれもとっても美味しい!
そんなお野菜たちだからこそ「これを美味しく食べるにはどうしよう?」と、考えるから2割増多めにエンジンをかけてお料理しちゃう。
不便かもしれないけど、そこも含めて楽しめる感じ。
これって、Usaatoの服に似ているなあ・・・。
と思ったのです。
例えば、展示販売会。
「このデザインの、この生地で、もう1つ小さいサイズはありませんか?」
普通のお洋服屋さんで当たり前にしている質問も、Usaatoの展示販売会では、ほぼ100%「ないです」と言われてしまいます。
ある時はあるけど、ない時にはない。
欲しい服を探して買う、というよりは、眼の前にある服から気に入った服を買う。
今まで私が当たり前だと思っていたお買い物の方法とは、似ているようでぜんぜん違う、Usaatoの買い物。
だけど「今、これが欲しかったわけじゃないんだけどなあ・・・」な服を買って帰って、アレコレ着方を考えて仲良くなったら、思いもかけず長いお付き合いをしちゃったり。
例えば、この白いトップス。
もう、10年以上前の展示会で、最終日閉店まで残っていて。
お店を閉めてから「こんなに可愛いのに、なんで?!今日はワンピースが欲しかったけど、これにするっ!」と購入したこ。
そして今でも活躍中。
お野菜も、自然素材のUsaatoの服も。
自分の思い通りのものは手に入らない。
だけど、それすらも楽しい。
・・・いや。
だからこそ、楽しいのかも。
不便さを解決するために工夫する、
その過程を通して、自分の幅が広がる感じがするから。
(スタッフ 由紀子)
「欲しい時に、欲しい色・形の物が手に入りにくい!!」
ご不便をおかけして、すみません・・・
けれど、思い通りにいくようコントロールしない部分があるからこそ、この大らかな心地良さが生まれるのかもしれません。
少し古い記事ですが、Usaatoのことを書いています。
よろしければご覧ください。
Usaatoができるまでの話や、デザイナーさとううさぶろうが服に込めた想い。
もっと詳しく知りたい方はこちらの本をどうぞ。
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