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Number 26
出会いは、記憶を繋いだヘンプのストール
(2024.12.4. 加筆修正)
「Usaatoの服は、”ブレイクスルー”の起きる服だよ」
そう言う彼女は、元コーディネーター10年選手
(Usaatoの服を販売してくださる方を、コーディネーターと呼んでいます)
今はうさとジャパンのスタッフ。
出仙美秋(でせんみあき)さんとUsaatoとの出会いは”ブレイクスルー”の小さな始まりだったかもしれないけど、今も彼女を、どんどん純粋な自分へと運んでいる。
子供のころ、小児喘息を患っていた美秋さん。
喘息の発作は夜に起きることが多く、子供にとって長く苦しい時間が過ぎてゆく。
そんな時に、彼女の母親は焼いた長ネギを手拭いで包み、彼女の首に巻いてくれた。
「それがね!
すごーーーーく、嫌だったの!!
ただでさえ、しんどいし苦しいし、なのに首に巻かれて
ネギの匂いで臭くて!
本当に本当に嫌だった。」
大人になってからも、その思い出は彼女の中で、良いとは言えない色で残っていた。
そんなある日、当時一緒にお店を営んでいた姉からの提案で、Usaatoの服を販売することになった。
Usaato?
見も知らない服だ。
販売も何も、まずは着てみよう、と何気なくヘンプのストールを首に巻いてみた。
「その時に、ネギの記憶をわーーーーって思い出して。
それが、すごく嫌な思い出だったはずなのに、その当時忙しい生活の中で、母がどんな思いで巻いてくれたのか、とか、そういうことが一気に、わーーーーって入ってきて。
はじめて。
母に心から感謝したの。
ものすごく愛情を受け取っていた当時の自分に、照れも意地もなく、すっと触れた気がした。
それで、えーーーっ!
これ何???
ってなって。」
それが、彼女のUsaatoとの出会い。
ヘンプのストールを巻いた時に身体が受け取った感覚
子供時代に母が巻いてくれた焼きネギ入りの手拭いの感覚
それらは、厳密には違うものだったかもしれないけど、感覚が記憶をワープホールのようにつなげて、ただ、そこにあったものを受け取らせてくれた。
Usaatoの布が織られている、タイのイサン地方やラオスでは、糸や布はとてもスピリチュアルなものと考えられてきたそう。例えば、赤ちゃんが生まれるとき、両親が用意するのは布。お葬式のときも必ず特別な布を用意するなど、布は人の生涯を通して、祈りとともにあるという。
創始者でデザイナーのうーさんこと、さとううさぶろうは、自身の作りたい「霊性を高める服」と、それらの布に込められたスピリットに深いつながりを感ずにはいられなかったそう。
(さとううさぶろう著「あいをよる おもいをつむぐ こころはひとつ」より)
Usaatoの服を着て、何を感じるのか・・・
その感覚が、その人のスピリットの求めなのだとしたら、着ていく先にもっともっと「そのまま」の自分がいる気がする、そんな出会いの体験談でした。
(スタッフ 美央)
「Usaatoの服が大好きです」という方から「Usaatoの服って何?!よく分からないけど、着てみたい!」方まで、お客さんも、ご縁のある方も、スタッフも!
とにかく着て、感じて、作るページ。
「スタイルブック」ぜひご覧ください。
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