Usaatoにかかわる、ひと・もの・こと vol.7 松浦一樹さん | Usaato うさと

Usaato

Number 51

Usaatoにかかわる、ひと・もの・こと vol.7 松浦一樹さん

 

蓮華寺池公園。

 

小高い丘に見える大きな滑り台に、アヒルのボート。

 

約1.5kmある池の周りの遊歩道では

散歩やジョギングをしたり鴨に餌をやる人など、

たくさんの地元の人たちが思い思いに楽しんでいる。

 

松浦一樹さんは

ボート乗り場の前にあるコーヒー屋さん

”マツウラコーヒー”の店主だ。

 

 

 

 

松浦さんがコーヒー屋さんをしようと思ったきっかけは、

心臓の病気になり手術した時の入院生活。

 

それは、5年続いた引きこもり生活から

外へ出る契機にもなった出来事だ。

 

入院中は屋外には出れず

唯一窓から外が見れる給湯室で

本を読んで過ごした。

 

そんなある日

同じく入院中のおじさんがやってきて

鼻歌を歌いながらドリップパックのコーヒーを入れた。

 

みるみる給湯室に広がる、コーヒーの香り。

 

それが松浦さんの心に響いた。

 

 

「閉塞感のある入院生活の中でも、

ドリップパックひとつで人の気持ちを上げることができる。

 

あの入院中のおじさんが、鼻歌を歌いながら淹れたドリップパックのコーヒーを、いつか自分が作れたらと思いこの道に入りました。

 

今販売しているドリップパックのパッケージに

”好きなときに 好きな場所で”

と書いているんですが、この出来事が原点です。」

 

 

その後、”コーヒーの師匠”に出会い、イベント出店するようになり、蓮華寺池公園を中心とした町づくりをする人達とご縁がつながった。

 

まずは池のまわり。

 

そこから生まれる良い雰囲気が、次の出店者を呼び、エリアが広がり、いずれはシャッターが閉まる商店街に活気が戻るように、自分たちで町づくりをしてゆく。

 

そんなプロジェクトの中のひとつとして声が掛かり、松浦さんは今のお店をはじめた。

 

4月で丸6年が経つ。

 

 

「お店にいると、色んな人に会います。

毎日のことですから、色んなこともあります。

それでも、外に出られている。

そう考えると、ただ、それだけで感謝の気持ちが湧くんです。」

 

 

松浦さんは、わずか半畳ほどのスペースで

にこにことコーヒーを淹れたり

お店の前で子供たちと遊んだり

お店とともに、池のほとりの景色にやさしい色を添えている。

 

 

 

 

 

この取材の間にも、松浦さんのまわりには

にぎやかな声が絶えない。

 

 

 

「このエリアの明るい雰囲気を作っているお店は、松浦君のお店で出会った人たちがほとんど!

 

パワースポットですよ。

 

本当にみんなここに集まってくる。

 

みんなを受け入れて、繊細にケアをしてくれる

彼のキャラクターがあるからこそですね。

最近、県外からもマツウラコーヒーへのお客様が増えてきて、アイドル化するんじゃない?と思っています。

 

引き笑いとともに、人を引き寄せる力がありますね。笑」

 

 

と話すのは、蓮華寺池を中心とした町づくりをする一般社団法人SAKURABOの代表、渡村マイさん。

松浦さんにこの場所でお店をやらないかと声をかけた人だ。

 

 

 

 

 

池の近くで量り売りのお店”toitou”を営む伊藤さんは、

 

「あそこはコーヒー屋さんなんだけど

松浦さんとコーヒーとあの場所、全部のバランスがよくて、みんなの気持ちがほぐれます。

あの場所にいらっしゃる方達は、

松浦さんがそれとなくめぐり合わせてくれている気がする。

 

いつも必然のような偶然が多発する場所。

 

肩書きとか属性から離れて、素の自分でいられるからでしょうか?

 

良い場所ですね。

 

ここも、マツウラコーヒーで知り合った人たちでリノベーションしたんですよ。」

 

と話してくれた。

 

 

 

 

 

町づくりをする仲間が使えるよう、

工具の揃った工房も提供されている大家さんは

 

 

「毎朝夕、犬の散歩がてらコーヒー飲みに行ってるよ。

応援がてらね。

あの引き笑いを聞きながら。笑

 

松浦くんは、変な人。

 

最初は大丈夫かなあなんて思ったけど、着実に頑張ってるね。

 

どういうわけか、マツウラコーヒーにみんな集まるね。」

 

と言う。

 

 

 

 

 

皆さん、口を揃えて

 

「対岸まで松浦さんの引き笑いが届くんだ!」

 

とも言っていた。

 

どうも、にぎやかさの一旦は、松浦さんにもあるようだ。笑

 

 

 

 

Usaatoの服を着てコーヒーを淹れてくれる松浦さん。

 

Usaatoとの出会いも

町づくりに参加したことからだったそう。

 

最後に、今後Usaatoに望むことを聞いてみた。

 

 

「Usaatoの服を着ると、本当に気持ち良くいられる。

 

この服のおかげもあって、良い体験をさせてもらっている気がするんです。

 

だから、Usaatoの服に関わる全ての方々へ

『ありがとうございます』と思います。

 

今後も、広く広がり、必要な方の手元へ届くことを願います。

 

 

個人的要望を言うと、

機械織りインナーが大好きなので、バリエーションが増えると嬉しい!笑

透ける生地なので透けない厚さだとなお嬉しいです。」

 

 

 

 

場所に求められ

人に求められ

にこやかに、それに応えている松浦さん。

 

焙煎所の移転をきっかけに

新しいことへも挑戦するようだ。

 

蓮華寺池公園から広がる素敵な輪。

 

池のまわりだけではない。

 

"好きなときに 好きな場所で"

 

これからも、マツウラコーヒーのある景色が

さまざまなストーリーの一部になってゆくのだろう。

 

 

ぜひ一度、ご賞味あれ。

 

 

 

 

 

松浦さんの営むコーヒー屋さんはこちら

マツウラコーヒー

 

インタビューに応じてくださった伊藤さん営む

計り売りのお店はこちら

toitou

 

蓮華寺池公園を中心とした町おこしをされています

一般社団法人SACLABO

 

 

Mail Magazine

Usaatoにまつわる様々を
写真とともにお届けしています。
オンラインショップの新商品情報も
いち早くご覧いただけます。
ぜひ、ご登録ください。

メルマガ登録