タイ研修記 vol.2 | Usaato うさと

Usaato

Number 155

タイ研修記 vol.2

 

タイ研修記 vol.1の続きです。

 

さて、うさとサイアムを後にしランチに向かいます。

 

 

 

小洒落たカフェのような場所で食べたのは、チェンマイの名物だというカオ・ソーイやおかず色々。

カオ・ソーイはカレーラーメンのようなものだと聞いて食べてみました。

ほろほろに煮込まれた骨付きのチキンと、馴染みのないハーブの香り、そして辛さ。

知っているような、知らないような、とにかくとても美味しい!

 

 

 

 

日本のスタッフ、タイのスタッフと、この機会に、うさとサイアムに来てくれたラオスの村とサイアムをつなぐ織物のコーディネーター(なんと、車で2日かけて来てくれたそう!)。

先刻はじめまして!の間柄ですが、一緒にご飯を食べると、何となく心がほどけるような気がするのは世界共通なのでしょうか。

 

 

辛い、でも美味しい!とせっせと箸を運ぶ中、ふと顔を上げると、サイアムとラオスの男性陣がメインをおかわりしています。

この辛さを、そんなスピードでそんな量食べるなんて!

 

汗ひとつかいていない(ように見える)彼らの前では、タイの女性陣が品良く美しく、食事を進めていました。

 

何だか好きだな、この人たちの事もっと知りたいな。

そう思いながらカオ・ソーイの汁を飲み干すと、「タイでは汁まで飲み干すひとはほとんどいない」と言われました。

お行儀が悪かったのではないと良いのですが・・・

(でも、美味しかったので次も飲んでしまうと思います。)

 

 

 

食事の場所を後にし、向かうのはUsaatoの服を縫ってくれている各縫製グループ。

 

 

 

 

 

 

1箇所目。

テーブルの上に並べられたのは、美味しそうなおやつの数々!

お話の後、おすすめされるままにいただこうとすると、何度かタイに来ている日本のスタッフから「行く先々でこうなるから、お腹には常に余力を持っておくように」とのアドバイスが。

いえいえ、折角のお心遣いです。

ぱくぱくといただき、2箇所目へ。

 

 

 

 

3箇所目

 

 

 

4箇所目

 

 

 

 

それぞれのグループは、場所的にはさほど離れていませんが、それぞれに個性的なムード!

そして、みなさんタフそうです。

 

 

どの場所でも伝えることは

「Usaatoの服は、縫製がとても綺麗だと、多くのお客様に喜ばれています。綺麗なので、たま〜に裏返しにして着ている人がいても気付かないほど!丁寧で美しい縫製を、本当にありがとうございます!」

 

 

そして、縫製グループ側からも質問が。

「なぜ、縫製ミスに対して、”お直し”をさせるようになったのか」

というものでした。

対して、

「実は、新型コロナウイルスによるパンデミック以前は、縫製ミスがあっても返品することなく全て日本で引き受け、”あじわい品”として値引きして販売していました。けれど、あなた達が折角美しく縫ったものが、少しのミスで正規品として販売されないのは、あなた達に失礼だと思う。直してもらって、正規品として販売するとともに、改善の材料にしてほしいから。」

というのが、日本のスタッフの答え。

 

 

ストレートな質問でしたが、このやりとりを聞かなければ私は、「ミスがあって直さないのはおかしい」と相手に対して思ったと思います。

けれど縫製グループの方からすると、「今までうるさく言わなかったことを言い出したのはなぜ?」と感じるのは自然なこと。

もしかしたら、双方お腹の底から納得、とはいかないのかもしれませんが、お互いに顔を見て直接お話しできる機会というのは言葉以上のコミュニケーションを生むのかもしれません。

 

 

 

裁断は担当者が全て手で行います。

機械織りの薄い生地は5枚ほど。

手織りの生地は、カットする場所によっても微細に違うため、多くても2枚しか重ねないそう。

 

 

 

 

そして、一般的なパーツ毎に分かれて縫う縫製ではなく、一人が一着を仕上げる縫製。

Usaatoの服をお持ちの方は、お気付きかもしれませんが、服の裏側にひっそりと、簡易に縫い付けられた、こちらの小さなシール。

 

 

 

 

これは、縫製した方のお名前が書かれているそうです。

いわば、”私が縫いました!”の証ですね。

お会いした方のどなたかが、この一枚を縫ってくださったんだなあと思うと、感慨深いです。

 

縫製ミスがあった場合、このシールをもとに縫製担当者まで、”お直し”に服が戻ってくるので、”お直し”の入った袋を見ると「怖いサンタさん!!」と思うとの冗談も、笑顔混じりに。

 

 

縫製グループの人たちは、とても働き者。

工場だけではなく、家にもミシンを持ち、休まず仕事をする人もいるほど。

一方で、年齢的・体力的な理由でこれまでの仕事が出来なくなった方も、グループ内の他の仕事にトライしているとのことでした。

その方は大人気アイテム、フンドシを縫ってくださってました。

たくさんの生地を使ったドレスのようなワンピースからフンドシまで、幅広いアイテムが、仕事の幅を生んでいることを知り、またひとつ、Usaatoの服の世界に触れたような・・・

 

 

 

 

 

 

 

さて、最初の場所で忠告を受けた通り、どこへ行ってもすごい量のおやつでもてなされました。

 

「いつもこうなんですか?」

「まさか!特別です!」

 

おもてなしの心にもじ〜んとなりつつ、その場でいただけない分は持ち帰らせていただきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

駆け足気味の訪問を終えると、もう夕暮れ。

広場のような場所で、今日一日それぞれが感じたことを話し合い、今日の研修は解散です。

 

 

 

 

まだ1日目ですが、情報量が多くてパンクしそう・・・!

 

 

 

解散後は、クールダウンしようとマッサージへ出掛けました。

チェンマイの街中はマッサージ店がたくさん!

タイへ来て、物価が日本とほとんど変わらないか、日本より高いものもあることに驚きましたが、マッサージは高級店でも日本よりかなり安く、ありがたかったです。

 

「これ、痛い?大丈夫?」

「大丈夫!ぐいぐいやっちゃってください!」

「わはは、いいね!」

 

全くタイ語は出来ませんが、マッサージしてくれたおばちゃんとはスムーズに意志の疎通ができたような気がします。

 

 

 

 

 

マッサージ店を出たら、通りの向こうで手を振る女性が・・・

日本のスタッフとばったり。

どれだけご縁があるのでしょう。笑

クールダウンに街に出た仲間同士、少しだけビールを飲んで、盛りだくさんな1日が終わります。

 

 

vol.3に続く

 

 

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