タイ研修記 vol.3 | Usaato うさと

Usaato

Number 156

タイ研修記 vol.3

 

タイ研修記 vol.2の続きです。

 

 

今日は、車で2時間ほどかけて、ランパーン県にある染めと織りの村を尋ねます。

 

道中ガソリンスタンドが日本の高速道路のサービスエリアのように使われていて新鮮でした。

チェーン店のコーヒーショップやドーナツ店、日本語名のラーメン店(意外にも、ラーメンは大人気なのだそう!)など、敷地内にはサービスエリア感のあるお店が並んでいました。

走っていると景色が街中からどんどん緑多く、素朴な雰囲気になってきます。

 

途中、サイアムのスタッフの友達が営むコーヒーショップで休憩しました。

 

 

 

 

にこにことした、おしゃれなお姉さんとお母さんが、オアシスのような空間で淹れてくれるコーヒー。

日本では甘い飲み物はほとんど飲まない私ですが、タイでは甘くて冷たい飲み物、しかも大きなサイズが美味しく感じます。

甘いカフェラテ、美味しかった!

 

 

 

 

 

ほどなくして到着したのは、Usaatoの生地を織ってくれているグループのひとつの染め場でした。

そのグループで使う糸は、まとめてひとりの男性が黒檀染めと草木染めをしています。

 

 

 

 

 

黒檀の実を発酵させ、その液に何度も糸を浸し、絞り、乾かし、また染める。

そうして段々と色を濃くしてゆく黒檀染め。

深い焦茶色が魅力的ですが、その色になるまでには、大変手間がかかっているのですね。

染液の醸す匂いが周囲から敬遠され、何度も染め場の引っ越しをしたそうで、今は回りに民家の無い場所で作業をされていました。

 

 

 

 

染めをしてくれる男性の名はカーイさん。

彼の奥さんは織りのグループのリーダーで、難しい染めでも「やりなさい」と言われるのだとか・・・笑

仲睦まじい様子で素敵でした。

 

 

 

 

グラグラと葉を煮た鍋で、草木染め体験もさせてもらいます。

材料の分量、どのぐらい煮るか、そのぐらい浸けるか。

染めの全ては経験で判断されており、季節によっても変わるということでした。

 

 

 

 

みるみるうちに黄色く染まる生成りの服。

さっと水ですすいで干しておきます。

そこから、さらに泥水につけると変色し、カーキ色に。

自然の物を組み合わせて起こす化学反応は、魔法のよう。

 

 

 

 

 

軒先に干されてゆく、染まったばかりの服たち。

たっぷりの太陽と風を浴びて、「気持ち良さ」を蓄えているみたいでした。

 

 

 

 

さて、次は織りのグループへ。

 

 

到着してすぐに迎えてくれたのは、織り手の女性達と美味しそうなお昼ごはん!!

 

 

 

 

 

 

ずっと食べていたいくらい美味しい・・・!

あたたかいおもてなしに、胸がじーんとします。

 

 

このグループは、先ほどの染め手のカーイさんを含む18人。

”コットンバンク”という仕組みを使っており、グループに加入する際に加入金を払い、かわりに織りの仕事と材料の綿を得ることができます。

コットンバンクの綿は、値段と栽培の手間の関係で、他県から買っているとのことでした。

 

 

綿花の状態での綿を種取りし、綿打ちしてふわふわに繊維をほぐし、それを手紡ぎして織物へ。

糸を紡ぐのは、熟練のおばあちゃんの仕事です。

1ロールの生地(約60m)を織るのに約12キロの綿糸が必要で、おばあちゃんが1キロに紡ぐのには5日かかるそうです。

そして、その作業をする人はどんどん減ってきているそう。

 

 

 

 

糸紡ぎ以外の工程は、量が多いので機械化されていましたが、その機械もあまり複雑ではなく、素朴な仕組みのものに見えました。

家族がくつろいでいるスペースから見える場所で行われるそれは、暮らしの中、または隣りにある仕事のようでした。

 

 

 

 

 

 

このグループでは生成りの生地も織られています。

「生成りの生地は汚れやすく、織るのは大変!」という織り手さん。

「Usaatoのお客様には、少なからず白い服を喜ばれる方がいらっしゃいます」と伝えると、うさとサイアムのスタッフが「次から白い生地ばかりになるよ!」と冗談めかしていいました。

が、本当になったら大変!

「バランスが大事です!」と慌てて言いました。

今、織られる生地の色・柄はうさとサイアムが倉庫のバランスを見て、オーダーするものもあれば、織り手さんに任せるものもあるのだそう。

「どんなものが欲しいが言ってほしい」と言う織り手さんもいました。

 

 

自然素材からできるUsaatoの生地。

 

染める材料は採れたのか?

そもそもで、綿・大麻・絹は充分にあるのか?

自分で柄を考えて織ることは、喜びもあるが産みの苦しみもあるのでは?

作るものと売れるもののバランスは、どこで、だれが取るの?

 

これまでぼんやりと疑問に思っていたことが、急にリアルに、そしてとても難しい課題のように思えます。

ここのような染めと織りの村から、日本のお客様まで。

自然環境はもちろん、仕事と生活とUsaatoの服、様々な関わり方があり、けれど関わる人全ての事情が、実は出来るものに少しづつ反映するのかもしれません。

 

 

そんな中、スタッフのひとりがはいていたイカパンツが、織り手さんのひとりが織った生地で出来ていることが分かりました。

 

 

 

 

二人とも、とても良い笑顔!!

色んな事情を超えて、里帰りを果たしたイカパンツの生地・・・

ご縁がどんな風に繋がるかは、誰にも分からないことなのかもしれません。

ならばやはり、目の前の服がスムーズに旅立てるように、私は私の心を尽くそう!と思った出来事でした。

(ちなみに、私が大好きな生成りのトップスの生地も、ここのグループで織られていました!)

 

 

出来ることなら、全ての生地の出身地を見てみたいな・・・

そんな風にも思いながら、次の場所へ向かいます。

 

vol.4へ続く

 

 

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