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Number 185
失敗!服の糊付け
今回のブログはこちら!
スタッフの藤木さん
買ったばかりのUsaatoの服には糊付けがしてあります。
このシャツは3年前、袖を通した瞬間に「私に合わせて作ったの!?」と自惚れてしまうくらいしっくりときて脱げなくなり、その場で購入したシャツ。
毎年春〜秋にかけてヘビロテで愛用し、洗濯を繰り返していたら徐々に糊が落ちていきました。
真っ青だった藍染めがところどころ擦れてビンテージ感ある色合いに。
生地はクッタリと柔らかくなって気持ち良いです。
どこかデニムジャケットのような雰囲気もあります。
ふわふわになった生地は着心地が良く、それはそれで大好きなのですが、このシャツは襟を立たせて着るコーディネートがお気に入りだったので、何とか復活させたい。
そんな時に「糊付けをして生地に張りを持たせたら襟が立つのではないか!?」と思い立ち、研究することにしました。
世の中には様々なタイプの糊が売られていますが、私の理想は簡単に準備ができて原材料が自然素材で無香料であること。
「そんな都合の良い糊あるんか〜い」と半ば諦めつつ探していたら、なんとホームセンターで発見しました!
その商品がこちら。
大阪糊本舗さんの「あおぞらケイコーのり」
原材料:デンプン
何のデンプンだろ?とネットで検索してみたら馬鈴薯澱粉でした。
理想通り、原材料が自然素材で無香料です。
何より嬉しかったのが粉状であること。
保存が効きますし、粉を水に溶かすだけで準備完了になるお手軽さが予想以上です。
裏面に記載してある標準使用量は水1リットルに対して糊小さじ4です。
標準使用量の通りにやってみました。
水1リットルを洗面器に入れて、そこにあおぞらケイコーのりを小さじ4入れて軽く混ぜます。
これだけで準備完了。お手軽です。
シャツを入れて、服全体に糊が行き渡るように浸します。
軽く水気を絞り、陰干しします。
どこを切り取っても絵になる藍染めの美しさ。
この時は、まさかあんなことになるとは思いもしませんでした。
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予想外!!
思った以上にカチカチに仕上がり、自立するシャツを生み出してしまいました。
糊の分量が多かったみたいです。
気を取り直して、糊の分量を調整してTAKE2いきます!
準備するもの(シャツ1枚分)
大阪糊本舗さんの「あおぞらケイコーのり」・・・小さじ2(表示の半分にしてみました)
水・・・1リットル
洗面器・・・1個(ワンピースなど大物の場合はバケツなどが良いと思います)
水1リットルを洗面器に入れて、そこにあおぞらケイコーのりを小さじ2入れて軽く混ぜ、、
シャツを入れて、服全体に糊が行き渡るように浸し、、
軽く水気を絞り、陰干しします。
アイロンがけをして完成〜!
わかりやすいようにビフォーアフターをどうぞ。
↓
育った生地の柔らかさも残しつつ、アイロンがけをしたらピシッと整う塩梅に仕上がりました。
あおぞらケイコーのりの場合は、標準使用量の半分の糊の量が良さそうです。
生地のふわふわした見た目は変わらないため、あまり固く仕上げると見た目と着心地にギャップが出てきてしまいます。
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ギャップといえば
この糊付けに失敗したシャツ、どうしましょう。
自立するし固いしでまるで鎧のようです。
ちょっと試しに着てみましょうか。
見た目は悪くありません。
むしろ襟が綺麗に立っています。
着心地はめちゃくちゃ固い!
ボタンを止めるのが一苦労でした。
「ちょっと触ってみて」と他のスタッフに触ってもらったら案の定、固さに驚いておりました。
↓1日経過した様子
固さのあまり形状記憶するようで、1日着ているとお腹と肘の内側にシワが入ってしまいました。
このあと3回ほど洗濯したら徐々に糊が落ちて落ち着きました。
糊は水で落ちるので、失敗しても何回か洗えばOK!
臆さず試してみてくださいね。
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「この服を長く着たいから」生地がクタっとしてきたら糊付けをし、首元が黄ばんできたら汚れを落としてあげる。
私はお手入れが手間に感じると着たくなくなるので、楽ちん綺麗を模索し続けております。
先ほどの藍染めのシャツのように思ったようにならないこともありますが、それすらも服との思い出の1つです。
決まったやり方はなく、生活の中に取り入れやすい方法でお手入れしてあげる。
そんな生活始めてみませんか?
Usaatoの服を長く着るためにできることの一例を他にもご紹介しています。
お粥を炊いたときの上澄みを使う、完全無添加の糊付けレシピもあります。
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