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Number 269
駐車場の宝石で作る、唯一無二の草木染めジャケット
セイタカアワダチソウが会社の駐車場に咲いたのでうさとの服を草木染めしました。
染める服は、前回こちらのブログで紹介した生成りのジャケットです。
何度か襟元の汚れをお手入れしつつ着てきましたが、今年は中々着たい気分にならず出番が少なめだったので、違う色に染めようかなと考えていたところでした。
そこへタイミング良く舞い込んできたセイタカアワダチソウ。
「このジャケットは黄色になりたがっているんだな」と想像を膨らませつつ、染めていきます。
「今だ」と思ったタイミングでハサミを持って駐車場へ。
近づいたら蜂がいましたので、蜂の邪魔をしないようにしつつ黄色の花を摘みます。
他にも蜂のように草木に住んでいた生物がいますので、他の場所に引越しできるように摘んだあとしばらく放置しています。
染液を作るために花を煮出しているときの見た目はハーブティー。
煮出した染液は濃い黄色。
次の工程から服を染めます。
1回目は薄いベージュのような色合いに染まりました。
綺麗な黄色にしたくて、ミョウバン媒染をしてから、2回目の染めです。
媒染すると色が変化するのがおもしろい。
染めの過程でずっと染液が泡立っているのが不思議でしたが、はたと気がつきました。
セイタカ”アワダチソウ”
なんですよね。
漢字は「背高泡立草」です。
調べてみたら「サポニン」という花に含まれる物質が泡立作用のあるタンパク質で、それによって泡立っていたようです。
花の量に対してジャケットというまあまあな大物を染めたので黄色に染まるか不安でしたが、綺麗なレモンイエローに染まりました。
お手入れして、破れたら補修をして、時には暮らしの中で出会った草木で服を染める。
ゆっくりと自然と触れ合う時間は、爽やかなレモンイエローのような、気持ちのよい豊かさを感じました。
(スタッフ 美音)
Usaatoの服は、綿・大麻・絹の自然素材に、手織り・草木染めなどの手仕事を重ねた服です。
服になるまでかけられた手間の分、お手入れにも、少し手間をかけてみませんか?
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